一心同体、おれぼっち。



「あのさ」


ちょうど、俺の家に着いた時。


突然、美衣が立ち止まって、聞いてきた。


「あんた、これからどうするつもり?」


こんなに真剣な顔をした美衣を見たのはいつぶりだろうか。


「……まだ答えは出てねぇ。」


そう答える事しか、俺にはできなかった。


ついでに、あいつの顔を見ながら言うこともできなかった。


「そう、か。」


美衣は一言、ため息のように零してから。


「じゃあ、聖夜には迷惑かけないようにしなよ。ご飯、ちゃんとたべなよ?」


少し困ったように笑いながら、隣にある美衣の家に向かって歩いていった。


俺はいつも通り、美衣が家に入るまでを見送る。


―――――「ぼけっとして死んだら許さないから。」


玄関のドアを空けながら美衣が振り返らずに言った言葉に、頷く。


「ぜってぇ生き残ってやるよ。」






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