セカンドデビュー【完】
琴音の頼みで連れて行かれたのは、市役所。
戸籍謄本を出してもらうと、琴音はそれをオレに見せた。
「実の両親の名前。養子なんてどこにも書いてないだろ?」
「ああ」
「僕も気になって、調べたことがあるんだ。でも、僕と母さんのせいで、君がいやな思いをしたなら謝るよ」
「……そんなこと……。自分で気になって調べたんだ、気にしてない」
ちょっと驚いたけどな、それは琴音のせいじゃない。
「オレに気をつかってくれたの。ありがとうな」
「……第一、僕の方がイケメンだよ」
「はいはい。お前はそーゆー奴だよ。さ、帰ってメシにしよう。何が食べたい?」
「豚のしょうが焼きがいいな。がっつりしたヤツ」
戸籍謄本を出してもらうと、琴音はそれをオレに見せた。
「実の両親の名前。養子なんてどこにも書いてないだろ?」
「ああ」
「僕も気になって、調べたことがあるんだ。でも、僕と母さんのせいで、君がいやな思いをしたなら謝るよ」
「……そんなこと……。自分で気になって調べたんだ、気にしてない」
ちょっと驚いたけどな、それは琴音のせいじゃない。
「オレに気をつかってくれたの。ありがとうな」
「……第一、僕の方がイケメンだよ」
「はいはい。お前はそーゆー奴だよ。さ、帰ってメシにしよう。何が食べたい?」
「豚のしょうが焼きがいいな。がっつりしたヤツ」