セカンドデビュー【完】
事務所に送り届けると、すぐに水原アヤの説教が始まった。
なんでケンカなんかしたの、から始まり、まだ彼女と別れていなかったのか、と予想通りの質問が並ぶ。
「水原さん、まあ、でも、相手は被害届は出さないと言ってるんですし」
「そういうことじゃないのよ。琴音には昔、空手やらせてたから……。素人とケンカしたら、下手したら大怪我をさせるわ」
「え。空手なんてやってたんですか」
意外。
「アクションとかできたらカッコイイかなって思って」
「ふーん……。そりゃ3人かがりでも勝てないわけだ」
よくまあそれで、『この細腕で』とか言えたもんだな。
琴音はケンカ強いのか。可愛こぶってんだな。
こいつと付き合っていくの……。
嫌だなあ……。
その時、部屋の電話が鳴った。
なんでケンカなんかしたの、から始まり、まだ彼女と別れていなかったのか、と予想通りの質問が並ぶ。
「水原さん、まあ、でも、相手は被害届は出さないと言ってるんですし」
「そういうことじゃないのよ。琴音には昔、空手やらせてたから……。素人とケンカしたら、下手したら大怪我をさせるわ」
「え。空手なんてやってたんですか」
意外。
「アクションとかできたらカッコイイかなって思って」
「ふーん……。そりゃ3人かがりでも勝てないわけだ」
よくまあそれで、『この細腕で』とか言えたもんだな。
琴音はケンカ強いのか。可愛こぶってんだな。
こいつと付き合っていくの……。
嫌だなあ……。
その時、部屋の電話が鳴った。