異世界にて、王太子殿下にプロポーズされました。



ライベルトはあんな事を言ってたけど、見くびられては困ります。


キラキラに囲まれ育ったのはダテじゃないってばよ!


『あら? キキ、ユズ様はどちらにいらっしゃるの?』

『あ、ミルミさん。申し訳ありません。先ほどまでお茶を飲んでたんですが』


侍女長のミルミさんの姿を見た時から、既に準備を整えていたスキル“空気化”を発動させた。

その後“周囲と一体化”を重ね合わせたあたしは、コソコソと庭園から離れてた。


これからの予定は確か“礼儀作法”と“歴史”の講義がある。

なんで異世界に来てまで勉強しなきゃならないのさ~!


2人を振り切ったあたしはまんまと逃走に成功。

そのまま勝手知ったる場所へ逃げ込み、グレーのボロボロなワンピースへ着替えると、スキルをモブ化へ切り替えた。


あたしは勉強よりも、もっと役立つ事がしたいの。


お昼が済んだふりをしながら、下働きに混じって様々な仕事をこなした。


< 59 / 209 >

この作品をシェア

pagetop