僕の、うさぎさん。
「ふぅん。意外…」
「あの胸あの顔あのスタイル。俺の目に狂いはねぇ!…そうだっ!お前はいないの?気になる子。」
気になる………子。
俺は一瞬固まった。(だろう)
何故?
何故気になる子といえば
さのひなこを思い出してしまうんだろう。
「……いないよ。」
いつかこの気持ちがなんなのかはっきりとわかったら、
淳平に堂々と言おう。
15歳の俺。
これからどんな人と出会って、どんな恋をするのだろう。
まだわからないこの感情に俺はどれだけ振り回されるのかわからない。
それでもいい。
さのひなこのこと、少しでもいいから知りたいんだ。
「そーか…。もし出来たら教えろよ!協力すっから!」
……淳平は優しい。
はやく、さのひなこに会いたい。