僕の、うさぎさん。

*

「よっ!真白!おは〜」

教室で半分寝かけてた俺の背中を、淳平がバシッと叩く。

「痛…。おはよ」

俺は叩かれた背中をさすりながらあいさつをする。


…さのひなこは、まだか。


「なあ、真白。聞いてくれ!」


淳平は椅子ごと俺に向けた。


「俺さ、彼女にしたい子見つけちゃった♪
だから、昨日彼女と別れた」


……はぁ?



「てか淳平、彼女いたんだ・・・」


「おう!まだ付き合って2週間ちょいだったけどな。」



「早っ!!………で、彼女にしたいって、誰?」


淳平は髪をゆるーく巻いた綺麗系の女子を指差した。


「あの子。長谷川舞チャン。」


…確かに綺麗だけど。


……さのひなこのほうがかわいいし。


「へぇ〜。淳平、ああいう子がタイプなんだ。」

「そういうわけじゃねえよ……ただ見た瞬間、あっあの子がいいってなった。一目惚れってやつ?」



ヒトメボレ………かぁ。




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