僕の、うさぎさん。
「……ありがとう」
腰を下ろすと、さのひなこもおなじように座った。
「なんか、わたし真白くんに助けてもらってばっかりだね」
「…?」
「ごめんね。巻き込んじゃって……」
さのひなこは申し訳なさそうに肉まんをちびちび食べる。
「ごめんねって…言うの禁止」
俺が勝手に、さのひなこに何かしてあげたいと思っているからやっているのだから。
「いいから、さのひなこは笑っていなよ」
「…うん」
さのひなこは、照れながら頷いた。