続》スウィートレッスン
「それにしても…大地が平日にオレを誘うなんて珍しくね?」
「…え」
早速 バレてやがる。
倉石先生に劣らず、コイツの野生の勘もまだまだ侮れない。
「いつもヒナちゃんの所に真っすぐ帰るクセにさ。てか お前…もしかして ヒナちゃんとケンケでもした?」
「してねぇよ。それより お前 嬉しそうな顔しすぎだから」
篤人の語尾の?マークの後ろに
大きな“ハートマーク”が見えたのは…絶対に気のせいじゃないはず。
「ハハッ だって人の不幸って楽しいし!」
大きな口を全開にして、手羽先を嬉しそうに食ってる顔がダチながら…ムカついた。
ケンカはしていないけど、ヒナとは まだキスができない状態が続いている。
それに毎日 ほとんど会ってるって言っても、アイツは慌ててすぐに家に帰ってしまう。
で、あげくの果てに今日は会えないって言われたし。
これって 俺の ただの気にしすぎ?