続》スウィートレッスン
ダイちゃんが ベッドに仰向けに倒れ込んでいて、べッドの脇には女性が座っていた。
「大地って こんなにお酒弱かったっけ…?」
そう言いながら、愛おしそうにダイちゃんの前髪に触れている女性。
───この人は…だ…れ?
見てはいけないモノを見ているみたいに、さらに速くなっていく…心音。
次の瞬間、心臓が止まったかと思った。
「……ナ?」
いきなり寝ているダイちゃんが何かを呟いたと同時に、自分の髪の毛に触れている彼女の手をグイッと自分の方に引っ張って
えっ、う…そでしょ。
今、瞳に映っているモノは 世界一悲しい光景。
それは大好きな人と知らない女性との…キスだった。