皮が剥けた
そして私は――声にならない悲鳴を上げた。
薬品をつけた傷口も、私とともに泡の悲鳴をあげる。
炭酸のように小さな泡を立てながら、オキシドールが傷を舐める。
ざらざり、じゅわじゅり、傷口から、悲鳴があがる。
痛い、痛い、痛い……手が震える……顔が強張る……背筋に悪寒が走る……
灼けるような、痛み。
そういえば、オキシドールは傷口を溶かすことで消毒するのだ。
私は今、溶解させられている。
溶けているのだ、私の指が。
小さな白い泡に、抵抗できず、責め苦を受けるまま、悶えなければならない。
痛い、染みる、痛い、染みる、痛い痛い痛い痛い……
薬品をつけた傷口も、私とともに泡の悲鳴をあげる。
炭酸のように小さな泡を立てながら、オキシドールが傷を舐める。
ざらざり、じゅわじゅり、傷口から、悲鳴があがる。
痛い、痛い、痛い……手が震える……顔が強張る……背筋に悪寒が走る……
灼けるような、痛み。
そういえば、オキシドールは傷口を溶かすことで消毒するのだ。
私は今、溶解させられている。
溶けているのだ、私の指が。
小さな白い泡に、抵抗できず、責め苦を受けるまま、悶えなければならない。
痛い、染みる、痛い、染みる、痛い痛い痛い痛い……