スノードームと恋の魔法


両手を空に向かって伸ばし、親指と人差し指でフレームを作る。


パシャリ


雪が舞い落ちてくる鈍色の空にシャッターを切る。


パシャリ


今度は2人を繋ぐ赤い糸を。


パシャリ


最後に隣で寝転ぶ、永遠くんの笑顔を。


「また未来ちゃんに会えて嬉しい、会いに来てくれてありがとう」隣で空を眺める永遠くんがぽつりと呟いた。


その一言が嬉しくて、たまらなくて胸の奥で噛みしめた。


「パシャリ」


永遠くんが空に向かって両手を伸ばし、指先でフレームを作り、私の真似をする。


「何を撮ったの?」


「この瞬間を、後でスノードームにしたくて」


そう微笑みながら、空に向かって何回もシャッターを切る。


そんな永遠くんの様子を眺めて笑い声を上げた。


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