スノードームと恋の魔法
「甘酒、もったいなかったね。もう一回、貰いに行こうか?」
人懐っこい彼女は僕の手を取り、再び、甘酒を配っているおばさんのいるテントまで、人の波に逆らって歩いていく。
僕は彼女に従ったまま、手袋をしていない、彼女の冷たくて小さい手を握りしめた。
「はい」
彼女が差し出してくれた甘酒を受け取る。
ぺこりと頭を下げて、忘れてはいけないとポケットに突っ込んだ手袋を彼女に差し出した。
「あ」と彼女は驚いて、慌ててポケットに入った手袋を確認した。
「いつの間に、片っぽ、落っことちゃってたみたい。拾ってくれたんだ。ありがとう」
にこりと笑う彼女を見るのが恥ずかしくて、僕は俯いた。
こちらこそ、助けてくれてありがとう。
そう言いたかったけれど、声は喉の奥で小さく唸っただけで、白い息が出ただけだった。
「
名前は何ていうの?君の名前は?」
逆に彼女が訊ねてきた。
戸惑ってると、