スノードームと恋の魔法
(お爺さんが作った家なんだ)
家だけじゃない。
テーブルも椅子も、僕のためのロフトだって、全部、お爺さんの手作りだ。
「すごい!」彼女は目を輝かせて、僕の手をぎゅっと握った。
僕が褒められたわけじゃないのに、照れてしまう。
「まるで、外国の絵本に出てくるみたいなお家。いいなぁ」
ミライちゃんは立ち上がると、興味津々な様子で部屋のあちこちの探検を始めた。
「ねぇ、気になってることがもう1つあるんだけど」
部屋の中を一通り見て回ったミライちゃんは、窓の前に立ち、外を指さした。
彼女の細い指先が湖に伸びた丸太の橋の先にある小屋を指している。
「あそこには何があるの?倉庫?」
好奇心に満ちた目で僕を見る。
あぁ、あそこは・・・スケッチブックに向かった所で玄関の扉が開いた。
「あ!」
ミライちゃんとお爺さんが同時に声を上げた。
どちらも目を丸くして、ぽかんと口を開けたままだ。