スノードームと恋の魔法
湖の真ん中辺りに来た時に後ろを振り向いた。
真っ白な雪の中にミライちゃんと僕の足跡が連なっていた。
僕らが今立っている位置が現在だとしたら、あの足跡は僕らの過去だ。
そしてその先に続く、真っ白な雪の世界はまだ見ぬ未来なのだろうか?
ほぅと白い息を吐き、空を見上げた。
相変わらずぼたん雪は降り続ける。
帽子をかぶってくるの忘れてた。
急に耳が氷のように冷たくなっていることを思い出した。
戻ろうか?
そうミライちゃんに訊こうをした所で、隣にいたミライちゃんは仰向けになってその場に倒れた。
胸の辺りで手を組んで、じっと空を眺めている。
僕にもやれと言わんばかりに隣の雪の上をバンバンと叩いた。
仕方ないので、僕もミライちゃんに倣って、彼女の隣に仰向けになって寝そべった。
積もった雪は柔らかく、倒れた時の衝撃はなかった。
空からぼたん雪が落ちて来る。
僕のおでこに頬に、鼻先に唇に落ちては解けてゆく。