スノードームと恋の魔法


このまま眠ってしまいたいような気分になった。


足の指先の感覚はなかったのに寒さはもう感じなかった。


ぼんやりと瞬きをしながら、どんよりとした空を眺めていると、急に思い出したように、ミライちゃんが話出した。


「私、明日帰るの」


思わずむくりと起き上った。


もう、冬休みって終わっちゃうのか。


普段カレンダーを意識して生活をしてないせいか、新年を迎えてからの日にちの感覚がマヒしていたみたいだ。


となると、次にミライちゃんがここに来るのは・・・夏休みか。


一体、何日待てばいいのやら、考えるだけで嫌になった。


「夏休みはね、お父さんに会いに行くから、ここには来れないの」


僕の気持ちを見透かすように、ミライちゃんは続けた。


「私のお父さんね、お仕事で海外に行ってるの。丁度、私がここに来る位から、当分はね、向うにいるみたい。いい所だからミライも一度おいでって。だから夏休みに会いに行くことにしたんだぁ」


だから・・・と一呼吸置いて呟く。


「次に会うのは冬になっちゃう」


ずっと空を眺めていたミライちゃんの視線が僕を見つめた。


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