スノードームと恋の魔法
「その時はまたここに来てもいい?」
(もちろん、だって僕らは友達じゃないか)
「私のこと忘れないでね」
(忘れるワケないよ。だって君は・・・)
「・・・不思議。声を出してるのは私だけなのに、何を言ってるか解る。こういうのって何て言うんだっけ?」
以心伝心だ。
「まぁ、いいか」
えへへと笑いながら、ミライちゃんは両手を空に向かって伸ばした。
「ここでこうして空を見てると、何だかスノードームの中にいるみたいだよね。空の向うには透明なドーム型のガラスがあって、スノードームを神様が逆さまにしてね。雪が落ちてくるの。私たちはスノードームの中のオブジェなの」
確かにそう考えたら、ミライちゃんは雪遊びをする小人のようにも見えた。
静寂の中から足音が聞こえたと思って、2人して起き上ったら、湖畔のずっと先の針葉樹の影にキツネの親子を見つけた。
小さい子供が数匹、じゃれ合って遊んでいる。
大きいのはお母さんだろうか?
ミライちゃんのスノードームの中にかわいらしいキツネの親子が加わった。
「・・・お~い」