スノードームと恋の魔法
ミライちゃんは消え入りそうな声で話続ける。
お父さんとお母さん、ついていきたい方を選びなさい。
お父さんとお母さんはもう一緒に暮らせないの。
「学校が休みになる度にお爺ちゃんの家に行きなさいって言われるから、薄々感じてはいたんだ。2人は上手くいってないんだって。2人とも仕事ばっかりで忙しくしてたの。私、元に戻れるようにって頑張ったけど、ダメだったみたい」
そう言うとミライちゃんはぐすんと鼻を啜った。
「私はお父さんについて行くことにしたの。3月になったら、学校を卒業するから丁度いいと思って。卒業したら、外国に行くの。まずは英語の学校に通って、9月になったら向うの学校に通うのよ。すごいでしょ?」
ミライちゃんがちらりと僕を見たので、僕は頷いた。
深々と雪は降り続ける。
僕もミライちゃんみたいに仰向けに寝転がった。
ミライちゃんのスノードームの中には、ミライちゃんと僕と真っ赤な手袋をした雪ダルマが配置しているのだろう。
僕も彼女の隣に倒れ込んだ。深々と降る雪を眺める。
「また、会いたいな」
ミライちゃんが僕を見る。
「また会えるといいな。いつか・・・」