スノードームと恋の魔法
僕は頷き、小指を立てて、腕を伸ばした。
ミライちゃんはえへへと照れながら、自分の指を僕の小指に絡ませる。
「・・・いつか・・・」
ミライちゃんは遠く空の向うを眺めていた。
寂しくなったら空を眺めよう。
きっと君もどこかで見上げているだろう空を。
視界がぼやけてきたのは雪が目に入ったせいだ。
雪を流れてくる涙の言い訳にして、僕は袖で目元を拭った。
はぁ、はぁ
人気のない夜の道を僕は急いだ。
相変わらず月灯りが雪に反射して、思ったより闇は深く感じなかった。
お爺さんに手渡された懐中電灯を握りしめて、僕はざくざくと雪の中を進んだ。
ミライちゃんのお爺さんの家は毎年初詣に行く神社の近くだと教えて貰った。
時間を確認する8時を回った所だった。
あまり遅くならないようにとお爺さんに念を押された。