スノードームと恋の魔法
「ねぇ、お姉ちゃん、スノードームって何だろうね?」
ボクが隣のお姉ちゃんに訊ねるとお姉ちゃんも、なんだろうねぇ?と首を傾げた。
「何かおいしいものなのかな?」
続けて質問すると、そうかもねとあまり興味がなさそうな返事が返ってきた。
「素敵な初恋のエピソードですね。彼にこのメロディが届くといいですね。それでは、ミライさんからのリクエスト「●●●●●●●」」
DJの紹介が終わると、曲が始まった。
今年、流行りの曲なのか、ボクは何回かその曲をラジオで聴いたことがあった。
力が抜けているようでのびのあるボーカルの男の人の声は、聴いていて心地が良かった。
冬の景色と恋を歌った歌らしい。
「素敵な曲ねぇ」隣でお姉ちゃんがほぅと溜息をついた。
ボクはその声に癒されて、気づいたら夢の中だった。
翌朝は見事な青空が広がっていた。
ボクは早速、庭先に出て、真新しい雪にたくさんの足跡のスタンプを付ける遊びを始めた。
鼻先に雪を付けたままはしゃいでいると、お家の中からお母さんとお姉ちゃんが出て来た。