スノードームと恋の魔法


お姉ちゃんは肩から真っ赤なポシェットを掛けていた。


お姉ちゃんが出掛ける時にいつも持って行くポシェットだった。


「どこかに出掛けるの?」


そう訊ねると、


「ここの所、天気が悪かったから出掛けられなかったじゃない?もう食べ物が底をつきそうなの。お姉ちゃんと一緒に調達に行って来るから、お兄ちゃんとお留守番をお願いね」


と答えが返ってきた。


「え~、ボク、お外で遊びたいよぅ」


「ダメよ、お前は小さくて危なっかしいんだから、お日様がお空のてっぺんに来るまでに帰ってくるから、少しの間我慢しなさい」


お母さんはそう言うと、お姉ちゃんを連れて出掛けてしまった。


ボクはぶつぶつ文句を言いながら仕方なく、お家に戻った。


ぐうたらなお兄ちゃんはまだ子供部屋で、寝息を立てていた。


退屈だなぁ・・・


お姉ちゃんがラジオを置いていってないかなと辺りを探してみたけれど、残念ながら出掛ける時も持っていったらしい。


ボクは家の中をぐるぐるうろついてみたり、外を眺めてみたりした。


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