スノードームと恋の魔法
つまらないなぁ・・・
空を見上げると、お日様が空のてっぺんに来るまでにはまだ時間がありそうだった。
そんなに遠くに行かなければ・・・
お日様がてっぺんに来るまでに戻ってくれば、大丈夫だよね?
ボクは子供部屋を振り返った。
お兄ちゃんはさっきと同じようにぐーぐーと寝息を立てている。
ちょっとだけ・・・危ない所には行かないから。
ボクはそう呟いて、外に向かって飛び出した。
久しぶりの外の世界はすっかり冬色に染まっていた。
まだ誰も足の踏み入れていない、真っ白なさらさらした雪の中を進んで行った。
ゴミ捨て場になっていた森の一角も、雪で覆われて目隠しがされ、ひとつながりの雪山のように見えた。
その雪山の横を通り抜け、森の中を駆けて行く。
森を抜けると、湖が広がっていた。
湖の水が凍って、その上に雪が積もったんだろう。
いつもはキラキラ光る水面が写る湖は、すっかり雪の草原になっていた。