スノードームと恋の魔法
壁には、お爺さんとお婆さんの写真が飾られていた。
山や見たことのない建物や綺麗な景色の前で微笑む2人の写真。
ボクがさっき見た人とは違う人だから、若いさっきの彼はきっとこのお爺さんのお孫さんかもしれない。
ボクは部屋の中をぐるりと眺めた。
小さなお家、だけれどボクの興味を引く、素敵なもので溢れたお家だ。
部屋の奥に立って、その棚を発見した時、ボクは息を飲んだ。
そこにはたくさんのガラス玉が置いてあった。
大きいのから小さいのまで色々な大きさのガラス玉だ。
不思議なのはそのガラス玉の中は水で満たされている。
水の入ったガラス玉の中には雪ダルマやサンタクロース(ボクは本物は見たことないんだけど)の小さな人形が入ってたり、見たことない字が綴られてたりしていた。
何だか不思議な気持ちになった。
棚にたくさん並ぶガラス玉たちはまるで、ここではない違う世界をそれぞれ切り取ったみたいだった。
何だろう?これは・・・ぼぅと棚を見上げていると、足音がお家に向かって近づいて来るのが分かった。
誰か来る。
ボクの耳がぴくりと反応する。
部屋を飛び出そうと思ったけれど、間に合わない。