スノードームと恋の魔法
「勝手にお家に入ってしまってごめんなさい。この辺りにお家があったなんて知らなかったから・・・それについ・・・」
ボクは部屋の奥の棚を指さした。
「まあるいガラスに入ったたくさんある置物がキレイだったから・・・」
「あぁ、これね」
お兄さんはふっと優しい笑みを浮かべると、マグカップを机の上に置いて、棚に向かってゆっくりと歩く。
お兄さんの手の平にすっぽりと収まるくらいの小さなガラス玉を取ると、
「これはね、スノードームって言うんだよ。僕のお爺さんが色んな国を旅して、少しづつ集めたものなんだ」
「スノードーム?」
どこかで聞いたことのあるフレーズだ。
どこだっけ?首を傾げていると、
「スノーって言うのは英語で雪のことだよ」
「お外に積もってる雪のこと?」
うんってお兄さんは頷いた。
「何で雪のドームかっていうとね・・・」お兄さんは屈んでボクに目線を合わせると、手にしたスノードームを逆さにしてまた元の位置に戻した。
「うわぁ・・・」