スノードームと恋の魔法
ボクは思わず声を上げた。
小さなガラス玉の中に雪が舞っていたのだ。
切り取られた小さな世界に雪が降っている。
それはなんだかとても幻想的な光景だった。
「気にいったかい?」
ボクは大きく頷いた。
「君が泥棒じゃないって解って安心したよ」そう言われて、ボクはバツが悪くなり、下を向いた。
ぺろりと舌を出す。
「何か飲むかい?」
お兄さんはスノードームを棚の元置いてあった位置に戻すと、ボクに訊ねた。
ボクは頷いた。
「お兄さんは何を飲んでいるの?」
「コーヒーだよ。これは大人の飲み物だから、君にはミルクを淹れてあげる。ちょっと待ってて」
そういうとお兄さんは再びボクを残して、外に出て行ってしまった。
暫くすると、口の広めのマグカップを持って、部屋に戻ってきた。
お兄さんはボクのためにホットミルクを淹れてくれた。