スノードームと恋の魔法


翌日、ボクはお姉ちゃんを連れて、お兄さんのアトリエへと向かった。


青いお空にお日様が輝いて、積もった雪がキラキラ光っている。


ボクたちは軽い雪を蹴散らして、お兄さんのアトリエと向かった。


湖畔を半周ぐるっと回って湖の上に建つ木のお家。


つるつるに凍った橋を滑りながら渡ると、ボクは背伸びをして窓から部屋の中を覗いた。


お兄さんは部屋の真ん中にでんと置かれた机で作業をしていた。


お兄さんがいるのを確認すると、ボクは扉をコンコンとノックした。


「ボクだよ!」


大きな声で叫ぶと、少しして、アトリエの扉が開いた。


「こんにちは、お兄さん」


「やぁ」


ボクを見つけたお兄さんがにっこりと微笑む。


ボクに隠れて恥ずかしそうに、お兄さんをちらちらと見るお姉ちゃんにも気付いたみたいだ。


おやっと不思議そうな顔をする。


「ボクのお姉ちゃんだよ」


そうかとお兄さんは頷いて、「初めまして」と声を掛ける。


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