スノードームと恋の魔法
ほぅとため息をつく。
1つ1つガラス玉に閉じ込められた雪の世界。
ボクもお姉ちゃんの隣に立って、たくさんのスノードームを見上げた。
「ねぇ、お兄さんの言ってること・・・解るの?」
ふいにお姉ちゃんが訊ねた。
「え?何で?」
お姉ちゃんが言っている意味が解らなくて、ボクは訊き返した。
「だって・・・お兄さんの声・・・私には聞こえないんだよ」
お姉ちゃんが何のことを言ってるのかボクには解らなかった。
「お兄さんの声が聞こえないだって?お姉ちゃん、何を言ってるんだい?ボクとお兄さんはちゃんと会話をしているじゃないか?」
「うん、2人の意思疎通が出来てるのは私にも解る。でもね、私にはお兄さんの声が聞こえないの」
「ボクの声だけが聞こえてるっていうこと?」
お姉ちゃんがこくりと頷く。
そんなバカな話があるわけないだろう?声が出てないのに話せるなんて・・・それでも、お姉ちゃんがボクを見る目は真剣だった。
嘘をついているようには見えない。
じゃあ、何でボクはお兄さんと会話ができるんだろう?