スノードームと恋の魔法


「気に入ったかい?」


「うん、これボク、貰っていいの?」


「もちろん、だってこれは君へのプレゼントだから」


お兄さんは満足そうに頷く。


ありがとうとお礼を言ったところで、ボクはお兄さんへのプレゼントを持っていないことに気が付いた。


「ごめんなさい。ボク、お兄さんにあげれるもの持ってないや」


お兄さんはううんと首を横に振り、「もう貰ったよ」と微笑んだ。


「え?何を?」ボクが不思議そうに顔をあげると、


「僕はずっと、あの赤い手袋の片方を探していたんだ。形は変わってしまったけれど、君のお姉さんが大切に持っていてくれたことがすごく嬉しかったんだ」


「それがプレゼントだっていうのかい?変なお兄さん」


ボクは口先を尖らせると、お兄さんはアハハと笑い、続けた。


「プレゼントは物だけじゃないって僕は思うんだ。君とこうして何気なく話している今も、僕にとってはプレゼントなんだよ。少し難しかったかな?」


うぅん、やっぱりボクには少し難しいみたいだ。


ボクが大人になれば解るのかな?


「つまり、君が僕の友達になってくれて嬉しいってことだよ。キツネの友達が出来たのは初めてだ」



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