スノードームと恋の魔法
「はい」
と声が返ってきたことに驚く。
なんて優しい声なんだろうと思った。
「すみません、ここまで来るのに一苦労だったでしょう?例年だとここまで雪深くなるのは、もうちょっと先なんですけど、今年は一段と寒いみたいです」
彼は私をロッジの中へ案内すると、部屋の真ん中にある大きな木のテーブルに座るように促した。
キッチンに向かい、
「飲んでください。体が温まりますよ」
とホットココアとバターサンドを一緒に出してくれた。
「ありがとうございます」とお礼を言ってマグカップを受け取った。
彼は自分の分のマグカップを持ち、私の向いの席に座った。
「ご紹介が遅れて申し訳ありません。私、●●編集部のスギヤマミクと申します」
名刺を差し出すと、彼はそれを確認して受け取った。
「こちらが今回の取材の内容をまとめた企画書になります」
彼の表情を伺い、手元の資料を手渡す。
「解りました」