にゃんこ物語り1~えりなちゃんとシロ~
それからママとゆきなちゃんが夕御飯を食べていると、いつもより早くパパが帰ってきたの。
私はびっくりして咄嗟にお庭に飛び出てしまったけど、パパだとわかると ゆっくり部屋に上がろうとしたの。
そう、パパの顔色を伺いながらね。
パパはスーツの上着を脱ぎかけで止まり、私がこれからどうするか見てるの。
怒られるのを承知でゆっくりと右、そして左手の前足を部屋の床に乗せて、またパパの顔を見ると まだパパは腕を上着に通したまま私を見ているわ。
でも前足を入れて怒らないってことは…大丈夫…かしら?
でも部屋に入ってみないとどうにもならないわよね。

「パパ~?」

「ゆきな しーっ」

今だわ!

「おっ!シロが入ってきたぞ!」

「ゆきなが帰ってきたときもそこで寝てたよー」

「あ、なんだ。初めてじゃないのか」

パパ 怒らない?

「ママ、シロ…飼うのか?」

「ママがパパがいいって言わないとダメって言った」

「ママー、シロ飼いたい?」

「そうねぇ、ゆきなが昼間家に居なくなって寂しくなっちゃって…」

「そうか…、えりなも家を出ちゃったしな」

「パパー飼ってもいいでしょー?ゆきなちゃんと世話するから!」

「まぁ、いいか。飼うか!」

「やったー!ゆきな 絶対にお世話するから!」


誰も私の意見は聞かないのね。
まぁ、聞いたところで私がここで暮らすのに変わりはないけどね。
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