にゃんこ物語り1~えりなちゃんとシロ~
「お客さんのペットは、そのお客さんの子供にも等しいの。そのペットを一時的にでも預かるというのは、命を預かることなの。トリミングで亡くなることは まずないけど、第一に命を預かっているんだから、それは絶対忘れてはいけないのよ。それをふまえた上で、お客さんの希望通りのカット、ブロー、場合によったらカラーもしないといけないのよ。それに、表向きは動物の美容師なんて素敵な言い方されたり、最近は憧れの職業にもなってきているけど、実際は大変は仕事なの。トリマーやグルーマーになりたくても、向き 不向きもあるしね」

リエさんは器用に手も口も動きます。

「でもね、この仕事には資格がないの。まぁ、学校に通えば資格を取ったりもするけど、人間の美容師とか理容師みたいな資格は特にないの。もしえりなちゃんが将来トリマーになりたくなったら、学校に通わなくても、アシスタントから始める方法もあるわね」

「リエさんは?」

「私は高校卒業したあと、専門学校に進んだの」

「そうなんだ・・・」

「本当になりたい職業があるなら、大学よりも専門学校に進学する方が、私はいいと思うな」

えりなちゃんは、大学進学のことばかり考えていました。
しかし、リエさんの一言で専門学校への進学も考え始めました。
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