虹の架かる橋
そして外を見たらもう真っ暗で、雪の粒はかなり大きくなって、道には雪が積もっていた。


マサのお母さんが食事を作ってくれて、部屋まで運んでくれた。


2人でマサのお母さんのご飯を食べて、少し真剣な話になった。


「ケイ、俺明日居なくなるけど絶対に無理はしないで。」


「うん。」
私は頷いた。


「約束だよ。」


「うん。」


マサの表情は本当に真剣そのもので怖いくらいだった。


それから、マサが私にプレゼントの包みを渡してきた。


私も鞄からプレゼントを出してマサに渡した。


「先にどっちがあける?」
私はマサに聞いた。


「じゃあ、俺から開けるよ。」


マサは丁寧に包み紙を開き、中の箱を見た。


そしてゆっくり箱を開ける……。


「有難う…。」


「ねぇマサ、その時計見たら、私の笑顔を思い出してね。絶対、暗い顔や泣き顔なんて思い出さないでね!!」


「…解った。」


「私は、マサが居ない日本でも、思い出があれば待ってられるから。それだけで、笑って居られるから。」


「……。」


自信はなかったけど、自分に言い聞かせる意味で、マサにそう言った。


ねぇマサ。


解ってくれるよね?



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