虹の架かる橋
「じゃあ今度はケイ、開けてよ。」


「うん。」


私もマサと同じ様に、丁寧に包み紙を開けた。


長細いプレゼント。


明けてみるとネックレスだった。



STAR JEWERY。


金のボールチェーンに、小さな金のなんとも言えない形のトップが付いていた。


「有難う。大事にするよ。絶対!!」


マサはそのネックレスを、ドラマのワンシーンのように私に着けてくれた。


そして、2人は抱き合ってキスをした。


「そのトップはね、天使の羽をイメージしたんだって。」


マサは言う。


「天使の羽?」


じゃあ、マサと私には天使が見守ってくれてるんだね。


って言おうとしたけど、やっぱり止めた。


だって、泣いちゃいそうだったから。



そんな時、ドアのノックの音が聞こえた。


「何?」
扉の向こうに向かってマサが返事をする。



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