虹の架かる橋
その字の主はミーだとすぐに分かった。


ごめんの次に来る言葉を、ゆっくりと横書きのの字を追って目を動かした。


1枚目の便箋を読み終えると、私は急いで携帯を手に取り、ミーに電話をした。


でも通じたのは、留守番サービスセンターだった。


その瞬間、涙が込み上げてきた。


そして、メッセージを残すなんて意味の無い事はせずに、携帯をテーブルに置き、手紙の続きを読み始めた。



便箋は全部で5枚、ぎっしりとミーの想いが書かれていた。


読み終わった手紙を握り締めて、私はどうしようもない思いに泣き崩れた。









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