虹の架かる橋
すぐにでも、マサに電話したいけど出来ない。


今日はマサに電話する日じゃないし、時間でもない…。


私の心は、不安で不安で仕方ないほど弱っていた。


そして、自分自身がどれほどマサを必要としているかを、痛い程に思い知った。


同時にマサが今、どういう思いなのかが不安だった。


最後に空港で、私に言った言葉や自分の態度が頭の中を巡った。


こういう状況になるなんて思ってもみなかったし、ましてやミーがマサを好きになるなんて想像もしなかった。


私は、なんとかエンジンを掛けてミーの家の前から車を動かした。


どこかに行くわけでもなく、ただひたすら運転していた…。



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