虹の架かる橋
はっと人の気配がして飛び起きた。


目に映ったのはマサだった…。


「え?」


「あ、鍵開いてた。危ないじゃん、海外だったら考えられないよ。」
とニコニコしながらマサは話した。


「だよね?」
私はそう言いながらも、マサが何でここに居るのか不思議だった。


「あれ、もうご飯の時間?みんな帰って来たの?」


「ってか、飯の時間はとっくに過ぎてるよ?みんな食べに行ったよ。」
とマサ。


私は慌てて携帯の時計を見た。


時間は9時を少し過ぎていた…。


結構長い時間寝てたんんだ、と気づいた。


「マサ、ご飯は?」


「俺はどっちでもいい。ってかさ、昨日の事が気になってさぁ…。」


「ああ、ごめん。本当に忘れて。効果測定落ちて、情緒不安定だったみたい。」

と笑って誤魔化した。


マサの優しさが胸に突き刺さる…。


心配してくれて有難う……マサ。


< 55 / 305 >

この作品をシェア

pagetop