平行線を歩こう、いつか繋がる日まで。
あの人かと思ったら、チャラ男だし。
結婚ってしあわせなハッピーエンド!
なんて思ってなかったよ。
学生の時に大好きな人がいた。本当に心から好きだった。でもね、よくある話で二股されてた。びっくりした。ご飯も食べられなくなり、活字に恋、とか悲しい、とか書いてあると過呼吸になった。腹いせに他の人と付き合ってみたけど、その人も傷つけわたしも傷つき…もう死にたかった。
就職して、やぼったいけど優しくしてくれた今のダンナとあっと言う間に結婚。
優しい、ってね、いろんなジャンルの優しいがあると思うんだけど…彼は自分自身にも優しいのよ。つまり坊ちゃん育ちの苦労知らず、家事は当然女の仕事。手伝おうか?って、違くない?共働きなら、手伝うっておかしくない?その溝は埋められない、たぶん一生。子供もいるし、悪い人ではないし、離婚なんてわたしのワガママになるだろう。

わたしの息抜きは、仕事。
ずーっと福祉の道を歩いて来た。じじばばが大好き。いつか、境界がないみんなの居場所を作りたい。だから経験と資格を積み重ねる時期なんだ。
そんなある日。びっくりした。あの人にそっくりな男の子が夜勤してた。あんまり緊張して、3回も初めましてを言ってしまった…ちゃんと顔、覚えているんだよ。
あの人じゃない事は分かるけど似てる。
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