夏休み
思いと進行
「ふぁああ」
携帯のサブ画面で時間を確認すると、朝の六時を表しており、直哉はうんざりした。
平日でも起きてない時間に起きなきゃ行けない苦痛に、今にもキレそうな直哉だった。
「目、開いてないよ」
「朝が弱いって、典型的な都会っ子って感じだよねぇ」
「てか、エエカッコシィなだけだろ」
「・・・お前等ウッサイよ」
晴美たちにぐちゃぐちゃ言われ、動きが鈍い頭で言い返した。
眠気で欠伸が止まらず、ぼけぇっとしていると、あの軽やかなメロディが流れてきた。
『ラジオ体操第一〜』
だるっと思いながら、だらだらやっていると、後ろから軽く背中を叩かれた。
「!!」
「ピシッとする!」
後ろを振り向くと、そこには雪美がラジオ体操をしていた。
「ゆっ、雪美さんどうして!」
「今週は私らが、判子当番なの」
雪美の登場に、眠気が吹き飛び気を引き締しめ、久しぶりのラジオ体操を本気でした。
「はぁ、はぁ」
まだ寝ていた体を動かしたため、額に汗を浮かべ息を切らした。
「もう息上がってんのかよ」
「体力無さすぎ」
「エエカッコシィなんだよ」
「お前等マジウザい、都会っ子の体力ナメんなよ!てかどこがエエカッコシィだ」
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