This is us -2

「さとり！久しぶり」

「優花！」


クラス会の当日、優花が車で迎えに来てくれた。

すっかり大人っぽくなって、ますます綺麗になった優花。

今は舞台の衣装を作る仕事をしている。


「また痩せたんじゃない？ちゃんと食べてるの？」

車を走らせながら、優花は心配そうに私をチラッと見た。

「変わらないよー。ちゃんと自炊してるから」

「そう？ならいいけど」


優花に会うと安心する。久しぶりに会った気がしないくらい、自然に話が盛り上がって笑顔がこぼれる。


「クラス会って言っても、半分も集まってなくてさ。でも仲良い子達は皆来るから！楽しみだね」


「うん！でもなんでまたクラス会なんて開いたの？」

幹事は佐々木くんと優花で。
突然だったから少し驚いている。

「あー…えっと、健吾が皆に会いたいって突然言い出したのが始まりかな」

「佐々木くんが？卒業式号泣だったもんねー」

優花に泣きすぎって怒られてたっけ。懐かしいなぁ…


貸し切りにしてあると言う、カフェに近付いてきて緊張が一気に襲ってきた。

どんな顔をしようかとか、ちゃんと伝えられるかどうか、不安になる。


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