黒猫屋敷
彼は死を覚悟した。
だが、その覚悟も虚しく
そして死よりも残酷な事を
ナツは口にした。
「私の代わりに
頭からつま先まで縫って」
そうナツは口にした。
彼の頭の中は真っ白で
何を言っているのか
理解できずにいた。
それを見かねたナツは
「あんたが縫うのよ。」
そういい、
針と糸を渡した。
「拒否れば地味に永遠と続く痛みを
味わうことになるよ。」
「手を切ってー、目潰して〜」
「わ、わかった…わかったから…」
震える手で
彼は目の前の
残酷極まりない形にされた
彼らを見下ろした。
ただただ横に首を振り
涙を淡々と流し
醜い容姿になってしまった彼らに
男はこの上ない高揚感と優越感で
一気に支配された。
(どんな顔で苦しむのだろう。)
そんな好奇心が、芽生えた。