恋の扉を開けて
暗くなった画面の前で俺は目を閉じた。

ルリルは俺にとって何だろう。

彼女を俺だけのものにしたかった。

俺は彼女のすべてが欲しかった。

この世に欲しい女を束縛しようとしない男がいるとしたら、それは俺だ。

彼女を自由にさせることが、俺の愛し方なのだろうか。

本心は違うが。

もし彼女が今以上に俺を求める時が来たら伝えてもいい。

本当の想いを。

その時は来ないかもしれないが、なかったらなかったでいい。

俺はそう思うほど、それほどに彼女を愛した。

< 100 / 105 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop