恋の扉を開けて
β.コスチューム
「今もそうだが、これからもっと伸びる業界なんだ。うちの店に寄って直接見てくれて構わないよ。このビルの5階だ。」

私は彼の言うメイド・カフェなるものがどういう所なのか少し知っている程度だった。

「いやっしゃいませ!ご指名はございますか?」

ドアを開けたのは可愛い女の子だった。

別世界だわ。

顔は幼いのに、すっごいナイスバディ!

ロリロリのコスチュームはハッとするほど強烈なインパクトがあった。

「何かご馳走するよ。カプチーノでいい?」

私は店内のカウンターやテーブルを見回した。

客は男性ばかりで大学生もいればサラリーマン風な人もいた。

観光客らしき外国人も数人いた。

「女の子達はメイド嬢と言って各自メイドネームを持っているんだ。サラ、ちょっと来て。」

「ハイ、専務。」

「この子はサラと言って平日の受け持ちだ。」

「サラと申します。ご指名いただきましてありがとうございます。どうぞくつろいでお過ごしくださいませ。」

すごく可愛いキャラなのに

彼女の礼儀正しく丁寧な言葉に私は驚いた。

「サラ、下がっていいよ、ありがとう。」

私はニーハイソックスを履いた彼女の後姿を眺めた。

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