恋の扉を開けて
私は切なかった。

専務への想いは言葉にしてはならない。

「未知の世界を学びたいと思ったからです。何より私自身が紅茶派ですし。この機会を逃したくありません。」

私は真剣に前向きに彼を説得したかった。

「わかった。」

「賛成いただけますか?」

「根をつめるとぶっ倒れるぞ。」

「時間はかかっても無理せずやります。」

彼は何か言いたそうに私を見つめた。

私には彼が何を考えているのかわからなかった。

< 55 / 105 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop