Dear.

ドクン..、と心の臓が跳ねた


まさかバレるなんて思っていなかったから余計、大きく脈をうった


こんな早く嘘がばれてしまうなんて


それもあの気に食わない蛇によって...



そう思うとなんでか、悲しいはずなのに笑がこみ上げる


「クッ、ハハッ..」


劣勢にたてば立つほど人間は弱気になってしまうのに僕は違う、それは狂っているからかはよく分からないが...



そんな僕を見てホッ、とした表情を浮かべる慶



違うよ、慶、きっと君の思ってる事は違うんだ



「ごめんなさい、変な事聞いて..」



「そうだよ。」



「.....え?」



ほら、その安心した表情を崩して、涙で歪めて、悲しく..僕を憎んで



「僕が..清史郎を、君の兄さんを















殺したんだよ━━━━━━━━。」




僕を君の心の奥でずっと憎んで━━━━。



< 126 / 195 >

この作品をシェア

pagetop