∞妄想世界∞
冷えきってく身体の中で。
こんな時でさえ、私の妄想癖は大人しくしてくれない。



『大樹さんっ、大丈夫ですかー?
 今の、ひどすぎますぅー』

鞠衣ちゃんが尻餅をついたままの大樹くんに駆け寄って、その身体を支え起こす。

『てゆーか、大樹さんてトーコ先輩と付き合ってたんですかー?』

困ったように曖昧な笑みを浮かべる大樹くんを、鞠衣ちゃんが涙目で見詰める。

『……私に、しませんか?
 私だったら、大樹さんにそんな顔させません。
 あの人より、ずっとずっと大樹さんを大切にしますっ』
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