∞妄想世界∞
定位置まで近付いた気配に、私の神経が勝手に集中しちゃう。

「あ……の、トーコさ」

「おっ……はよう! きょ、今日も一日頑張ろうねっ!」


大樹くんが何かを言おうとしたのはわかった。

のに。

逃げたのは、私のほうだと思う。



大樹くんと瞳を合わすことなく、一方的な挨拶だけを口にして、その後の会話を断つようにして、私はパソコンへと視線を固定した……。
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