都立白黒高校2年C組探偵団
「この中に犯人がいるのよ」

「竹村先生か?」

 和也はかなり気になっていた。

「この事件は偶然に見せかけているけど、すべて計画通りなのよ」

 と、祥子は自信満々に言った。

「で、誰?」

 和也は、じらす祥子に嫌気さえ感じた。

「上田先生とすれ違ったりとか、音楽室に偶然行ったように思われているけど、実はこれが必然的だったら?」

「わかんないな」

 和也はわからないらしく、首を左右に何度も傾けた。

「今日もそうだけど、タイミングがよすぎるのよ」
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