都立白黒高校2年C組探偵団
「誰だ?」

 根元刑事も犯人の目星さえないようだ。

「そう、あなたよ!」

 と、祥子は由紀を指した。

 由紀は黙ってまばたきさえしていなかった。

「はぁ? お前、何を言ってんだ! 彼女は絶対に違うよ」

 と、和也は祥子をにらんだ。

「私、そんな……」

 由紀は目を真っ赤にして、今にも涙を流しそうだった。

「冗談きついぞ!」

「そうだ、そうだ」

 裕一もうなずいた。
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