都立白黒高校2年C組探偵団
 裕一も何か言葉をかけようにも、衝撃が大きすぎて、無言だった。

「この生徒から私宛の手紙を拾ったと言って中を読むと、屋上にレンチがあるって書いてあるから、すぐに屋上に行くとレンチがあったので、それを持って職員室に持ち帰っただけだ」

 と、上田教諭は言って、由紀を指した。

「由紀とつき合っていました」

 と、竹村教諭は告白した。和也はその場に座りこみ頭を抱えた。

「でも、由紀とは別れ、樹利奈とつき合い始めました。そして、樹利奈から変な手紙が届いたと言って相談を受けました。そこにちょうどそこの生徒たちに見られました」

「うそだ!」

 と、和也は言って、耳を押さえた。
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