都立白黒高校2年C組探偵団
「そんなのずるいぞ!」

 和也は猛反発した。

「まあまあ、そんなに熱くならないで、君、何か決定的な証拠があるみたいだね」

 と、根元刑事はなだめた。

「見たんです」

 と、祥子は意味深に言った。

「何をだね?」

「竹村先生を誘きだす手紙を」

「それは本当かね?」

「はい。それに彼女の家に行けばその証拠になる物があると思います」

 と、祥子は誇らしげに言った。

 由紀は泣き崩れ、和也は呆然と突っ立っていた。
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