都立白黒高校2年C組探偵団
「まだ、森本君、自己紹介してないよ」

 祥子が助け舟を出した。

「あ、そうだったかな。早く言えよ」

 裕一は和也の頭をまた軽く叩く。

「いて!」

 と、痛くないのに和也は大きな声で反応した。

「そんなに強く叩いてないぞ!」

 由紀は和也に視線を向けた。 

「えー、何か見られると恥ずかしいなぁ」

 和也が右手で頭をしきりにかいていた。

「お前、恥ずかしいって顔かよ!」

 裕一はまた和也の頭を叩いた。  

「一応、この探偵同好会のリーダーの森本和也です。二年です」
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